tooh’s diary

半角全角、常体敬体が入り乱れるカオス

人間行動基礎論 まとめ

テスト勉強ということで、授業のまとめをします。
基本的に一問一答のような感じで



・イアン=パブロフ
ソ連生理学者。「パブロフの犬」の実験で知られる。犬に、ベルを鳴らしてから餌を与えることを繰り返した結果、犬はベルを鳴らしただけで唾液を出すようになった。このように、動物が後天的に獲得する反射の事を条件反射と呼ぶ。これは学習の中でも特に「古典的条件付け」にあたる。

・フィリップ=ジンバルドー
アメリカの心理学者。スタンフォード監獄実験の責任者として知られる。刑務所を舞台とし、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動するようになることを証明しようとした実験を行った。結果として、看守役を任された人間は残忍に、囚人役を任された人は従順に振る舞い、状況の力が人間に与える影響を示したが、のちに刑務所長役の人物が、看守役に残忍に振る舞うよう指示していたことが判明する。

・賢いハンス
ドイツにいた馬。計算ができる馬として有名であったが、実際は質問者や観客の反応を察知しているだけであるとわかった。実験者の「こういう結果になってほしい」という願望が被験者に影響を与えてしまう「実験者効果」の例で知られ、心理学実験において実証的な裏付けの必要性を示した。

・心理学ではなぜ実証的な証拠を重視する?
①現実の問題を扱うため。
現代社会で最も合意の取りやすい理由づけだから。
③事実に基づく結論であれば、あとで修正が可能だから。

・心理学の歴史
1879年に、ヴントがドイツのライプツィヒ大学で心理学実験室を創設する。のちに、19世紀後半は構成主義、20世紀前半は要素批判主義(ゲシュタルト心理学)や古典的行動主義、20世紀後半は認知主義と変遷していく。

・ヴントの心理学
化学モデルを用い、意識を要素に分解し、それらの間の結合法則を明らかにするという考え方の、要素主義と構成主義からなる。また、心的要素を五感からなる純粋感覚や、快ー不快、興奮ー鎮静、緊張ー弛緩などの簡単感情に分け、これらの複合体として意識があると考えた。また、「内観」を用い、実験で明らかにできない側面を言語報告で行なった。

ゲシュタルト心理学
ヴントの構成主義を批判する形で、20世紀初頭にドイツで生まれた心理学。人間の精神は部分の総和ではなく、それ以上のものであると考え、全体性に重点を置いている。

・古典的行動主義
二度の大戦を経て学問の中心がアメリカに移り、そこで興った。J.B.ワトソンはドイツ心理学の内観法を批判し、主観を排した客観的データに基づく科学的な手法を考え、刺激(S)と反応(R)との関係を重視した。しかし、客観性は程度問題であり、客観性にこだわりすぎたために思考や言語、創造性や悩みなどの客観的に観察できないものが検討できなくなってしまう欠点もあった。

・バンデューラのボボ人形実験
1950年代、テレビが家庭に普及し始めた。テレビの影響と暴力との間に関係があるのではないかと考えられ、「暴力を観察すると暴力的になるのではないか」という仮説が立てられ、それを検証するためにこの実験が行われた。独立変数は、暴力を観察するかどうか(人形を殴る大人、普通に遊ぶ大人)で、従属変数は、暴力行動の生起(人形に対する暴力の回数、程度を測定)である。結果として暴力を見ると子供は暴力的になることがわかった。これに性差、人種差はなかった。

・心理学における二種類の研究法
実験的研究と、観察的研究の二種類がある。前者は、独立変数を変え、従属変数を測定するもので、因果関係を見るタイプ。人工的に作られた実験環境であり、倫理的な問題を回避するのが難しい。一方、後者は、予測変数と基準変数を測定し、相関関係を見るタイプ。現実の状況を対象にするため、倫理的な問題が起こりにくい。

・心理学研究の難しさ
ノイズが多かったり、測定条件を均一にすることが難しい。そのため、再現可能性が低いという問題も多かった。現在、それをなんとかするためにも、追試を促進するためにデータを公開するなどの対策が取られている。

・知覚が能動的である例
資格を反転させるメガネをかけた状態でずっと生活していると、いつしか視界が逆転して元にもどるというもの

・眼球運動が知覚に関係している例
トロクスラー効果(円環状に配置された色のドットのど真ん中を見ていると、それが見えなくなってしまう現象)

・視覚のモジュール構造の例
ミュラーリヤーの矢を見て、二つの矢が同じ長さであると知識では理解しているとしても、同じ長さに見えてしまうというもの

カプセル化したモジュール
カプセル化とは、他との連絡が極めて制限され、認知的に不可侵であることを指す。例として、脳の左右半球がある。左側にKey/右側にRingと見せられると、脳の左半球に言語野があるため、'Ring'と発音できるが、運動野は右半球にあるために、右側のRingを取ることができない、というもの。

・脳の損傷、それによって与えられる示唆
MT野の損傷によって、運動が見えなくなる(ストロボ写真のように見える)だとか、他の部位の損傷で色が見えない、顔がわからないなどの現象は、それぞれ独立して起こるため、視覚情報はモジュールごとに別々に処理され、それらが統一されることで、初めて視覚経験を生んでいる。

・「何経路」と「どこ経路」
「何経路」とは、後頭葉から側頭葉に至る経路で、物体の形状を把握する。「どこ経路」は後頭葉から頭頂葉に至る経路で、空間認識や場所認識に関わる(左と右の弁別など)。

・脳内の情報処理
制御処理と自動処理。熟達した制御処理が自動処理になる。

・ジョナサン=ハイトの例え
欲求、感情の方が、意志や理性よりも圧倒的に強い、ということを「象と乗り手」と例えた。

・道徳のジレンマ
公にされない不道徳な行為の是非について問うと、労働者階級の方が知識階級より圧倒的に「罰するべき」と答えた。知識階級の人々は、公共の福祉に反しない限りは自由が尊重されるという考え方が無意識的に働くため、許容する答えが多くなった。道徳のジレンマは、理性がそれを許容するが、感情はそれを許容できないことを示している。

・感情とは
適応的な身体的反応(闘争ー逃走反応)。複合的な性質を持っていて、身体の生理的賦活(体温上昇、発汗)や行動としての表現(叫ぶなど)、その意識(悲しみ、怒り)などがある。

・感情が生じる二つの説と、それらの妥当性
キャノン、バードという二人の人物が、感情の中枢起源説という考えを提唱した。これは、認識をしてから感情生起があるという考え方で、電鋸で手首を切るビデオに「無音」、「役者が声をつけたと説明」、「実際の映像と説明」した場合、認識により恐怖のレベルに変化が生じたというのが妥当性の補強をしている。簡単に言えば、「怖いから叫ぶ」ということである。
一方、ジェームズ、ランゲという二人の人物は、感情の抹消起源説を提唱した。これは、感情生起から認識に繋がるという考え方で、表情を無理やり作ると、それに伴って感情が変化するという実験を行い、妥当性を示した。これも簡単に言うと、「叫ぶから怖い」という感じ。

・感情が文化普遍的であるという考えの中心人物
ダーウィン、エクマン

・感情の次元説の2軸
興奮⇆安静、快⇆不快

・興奮と、それがパフォーマンスに与える影響
ヤーキス・ドットソンの法則は、課題レベルに対して中程度の興奮があったほうが、パフォーマンス的には一番良いということを示している。

・闘争=逃走反応
キャノンによって提唱された、動物の恐怖への反応のこと。動物は、恐怖に反応して自身に戦うか逃げるかを選択をさせる。それに伴い、心臓や肺の機能が高まるといった、適応的な身体的反応が可能になる。

・基本六感情
怒り、悲しみ、喜び、嫌悪、不安、恐れの6つの感情を指す。エクマンは、これらの感情が文化普遍的にあると考えた。

・トロクスラー効果
円環状に色を配置し、真ん中を見つめているとその周辺の色が消える、つまり色が見えなくなる現象。強制的に眼球運動を止めると見えなくなる例として知られ、知覚の能動性を示す効果である。

・記憶、とは一言で言うとどういうものか
過去の経験を保持し、のちにそれを再現し、利用する機能

・記憶の種類、時間的な区分
感覚記憶、短期記憶、長期記憶

・系列位置効果
系列の最初の方を覚えている「初頭効果」と、最後の方を覚えている「終末効果」から成る。前者は少し間隔をおいても残るが、後者は短期記憶を反映しているため、数十秒で失われる。

・記憶の種類を内容で区分
エピソード記憶意味記憶、手続き記憶(自転車に乗る→手続き記憶)

・手続き記憶
精神、身体における一連の作業記憶
技能(発話、計算)、古典的条件付け(パブロフのイヌなど)、知覚運動学習(自転車など)

・学習
経験を通じて起こる、行動の比較的永続的な変化。一時的な変化は学習とは言わず、一般的な勉強以外も学習になりうる。環境と生体との相互作用がもたらす、一連の行動変容のこと。

・条件付け
古典的条件付け(レスポンデント条件付けとも言う。パブロフの犬が有名)、道具的条件付け(オペラント条件付けとも言う。スキナー箱が有名)

・随伴性
行動と、その直後との変化の関係を表す。例えば、ある行動を強化する際に、行動の後に報酬が出れば快を感じ、その行動が強化されるというもの。

・評価的条件付け
情動的な刺激と対提示されると、情動に対応した評価が下されてしまうというもの。

・無力感
無力感は、①自分で状況を統制できない、②状況を予測できない、という二つの条件の時に学習される。圧迫的な罰によって無気力になってしまうと、他の学習まで止まってしまうという悪影響が生じる。

・孵化効果
解けない問題が放っておくと解けるようになる現象。これは、誤った問題表象を忘れ(制約の解放)、問題を改めて理解し(再符号化)、新たな情報を得る(精緻化)を行なっている。解が一つに定まる収束的思考問題より、解が様々あって、創造的な問題解決が求められる発散的思考問題において有用性が高い。

・創造性
新奇性があり、適切なアイデアで物を作り出す能力。